はい、皆様こんにちは。「勝手にお悩み相談室」です。今日も、ご本人と関係ないところで、勝手にお悩みを解決したいと思います。
ネットでこんな記事を見かけました。
シングルファザーよりシングルマザーの方が
大変そうに見えるのはなぜでしょうか?
高3男子です。8つ上のシングルマザーの姉と話していたら、姉曰く、
シングルファザーの方が経済力がある、
男は遊ぼうと思えば何歳でも遊べる、
さらに経済力あるイケメンなら奥さまいるより遊べて悲壮感が出ない
逆にシングルマザーは、
経済力がないイメージがあって、
女性は男性より露骨に年齢が出る、
経済力がある美人でも貢ぐ感じが出てしまう
と言っていました。
妙に納得してしまったのですが、世間の認識もこういうものでしょうか?
。。。わははは。お姉さん、さばけてらっしゃる(笑)
前向きなシングルマザーライフを送っている事でしょう。お若いから実家に戻っているかな?
今回は「シングルマザーの方がシングルファーザーより大変なのか」について勝手に解決したいと思います。
シングルマザーは確かに大変
今はコロナ禍の影響で、就業の状況はあまり良くないですが、シングルマザーのほとんどが、何かしらの職に就いているはずです。そうしなければ暮らしていけませんからね。
シングルマザーもシングルファーザーも、仕事家事育児を一手に引き受けなければいけない点は同じです。
シングルマザーの方が家事育児にはアドバンテージがあり、シングルファーザーよりも離婚後の生活はスムーズに行くようにも思えます。
それでもシングルマザーが大変そうに見えるとしたら、それは
- ①『仕事」がプラスされた事で、これまでのように行き届いた家事育児が出来なくなっているストレス
- ②「仕事」にまだ慣れないことで、疲れきってしまう
このような理由からではないでしょうか。収入面でも確かに、旦那さんが稼いでいた時よりは確実に下がります。
こんなにくたくたになるまで頑張っているのに、旦那さんのありがたみをちょっと感じてしまったりして、これまた悔しい(笑)
①行き届いた家事育児が出来なくなっているストレス
これはですね、もう割り切るしかありません。今までみたいに家はぴかぴか、手作りのおやつを学校帰りの子供に食べさせてニコニコ、なんて出来るわけがないのです。
大丈夫、子供は保育園や学童保育でちゃんと美味しいおやつを食べてきますから。
シングルマザーの道を選んだママは、早いうちに「子供は社会が育ててくれる」と割り切った方がいいです。
案外、社会が育ててくれた方が、たくましく育つかもしれません。
私は料理が得意ではないので、美味しい確率は宝くじのようでした。得意ではないのに適当に作るので、宝くじのような確率になるのです。
食べさせたカレーを「おいしい!」と言うときは、息子も宝くじに当たったような気持ちだったと思います。
お褒めの言葉をもらっても「あらそう!カレーのメーカーさんにお礼言わないと」てな感じで、料理の腕が上がる日はいまだに来ていません。
そんなふうでも、一応すくすく育つもんです。息子が料理人になったのは、美味しいものを食べたいと思ったからなのかも知れません。あー良いように転がった(笑)
余談ですが、シングルマザーの家ではカレーやシチュー率が異常に高いと思います。ありがとう、ルーのメーカーさん。
シングルマザーはこのように、適当でも無理をすれば、仕事・家事・育児を自分でこなせてしまうので、大変そうに見えるのかも知れません。
②「仕事」にまだ慣れないことで、疲れきってしまう
専業主婦からシングルマザーになる事でワーキングの世界に復帰した人はもちろん、パートから正社員になった人も「家計の足し」から「生活の基盤」としての位置づけに仕事のポジションが変わるというのは、とてもプレッシャーがかかる事でしょう。そこで務まらなければ「クビ」になってしまうかも知れないし、職場内での人間関係もこれまで以上に円滑なものにしていかないと、自分が居づらい。
どんなに嫌な事があっても辞めるわけにはいかない、というふうに自分を追い込んでしまう人もいるかも知れません。
こうした生活はとても疲れるものです。プラス家事育児もこなさなければならないわけですから、それは「大変そのもの」です。
シングルファーザーだってもちろん大変
シングルファーザーは、もしかしたらシングルマザーより大変かも知れません。これまで「育児に多大なる協力をしてきた」と自負しているシングルファーザーだとしても、それはあくまで「協力」です。育児をメインで担当して来たわけではありません。家事に対しても同じことが言えます。
もしかしたら「離婚したとしても、自分でこなせるだろう」と思っていたシングルファーザーは、実際に始めてみたら勝手が違ったという人も多いのではないでしょうか。
家事育児が行き届いていない事に気付いていないから大変そうに見えない?
私の知り合いのシングルファーザーには小学生の娘がいました。その娘さんは、いつも袖口が汚れた上着を着ていました。今は小学生の子供もとてもおしゃれです。ですが、子供は良くも悪くも順応性が高いので「自分の家ではこうなんだ」と思うと「袖口が汚れている事が気にならない」もしくは父親の忙しさを見ると「袖口が汚れている程度で洗濯をして欲しいと言い出せない」か、洗濯して欲しいとお願いしてみたけれど、父親に「それくらい気にするな」と言われたか、いずれかの理由でいつも袖口が汚れていました。
その娘さんはアトピーも酷く、食生活には気を配らなければいけないと思うのですが、父親の仕事が忙しい時は帰りが遅くなるため、その娘さんはコンビニでお弁当を買ったり、お弁当屋さんのお弁当を買ったりして食べることが多く、アトピーは一向に良くなりませんでした。
今は自撮りを当たり前にする人が多いですが、その娘さんは自分が写真に写る事をとても嫌がっていました。ところが父親はそうした娘の気持ちに気付いていません。親子仲はとても良く、娘さんはお父さんが家事も頑張ってこなそうとしている姿を見ている為、お父さんを悪くは言いません。
男性はどうしても、女性ほど心の機微に敏感になる事ができない為、知らず知らずのうちに子供に我慢させている面がある、と心得た方が良いでしょう。
「気付かない事」で「大変そうに見えない」としたら、子供に対してとても罪深い事ですね。
男性は「カッコつけ」なので大変だとしてもそれを表に出せない
「シングルファーザーになって、さぞ大変だろう」などと職場の人に思われたくない、というカッコつけの気持ちが働いて、カラ元気で振る舞っている人も中にはいるかも知れません。「洗濯が溜まっているので残業しないで帰ります」なんて、口が裂けても言えないでしょう。それでなくても今後は「子供の具合が悪い」など、これまで使ったの事のない理由で会社を早退しなければならないのです。
いちいちあたふたしている様子など、他人に見せられません。これまでは家事育児は奥さんが引き受けてくれていて、自分は安心して仕事に打ち込めていました。この環境の劇的な変化は、確実にシングルファーザーのプレッシャーになっています。
でも、カッコつけな男性はそれを表に出せないのです。
まとめ:シングルファーザーもシングルマザーも結局大変!
シングルファーザーの方が経済力があって「困った事があればへルパーさんを雇えば良いのだからラクでしょ?」と思われがちですが「シングルマザーには付与されている自治体からの援助を、シングルファーザーは受けられない」など、収入を基準にしているからなのかも知れませんが、格差は存在します。
離婚して自由を得られた事はシングルファーザーもシングルマザーも一緒。得られた自由を独身気分で異性と遊ぶことに消費するとしたら「親失格」と言われても仕方ないでしょう。出会いはあるかも知れませんが、子供がいる場合は、得られた自由はまず子供に資するのが親の義務です。自分の生き方を考えるのは「子供の生き方の次に」であると心得ましょう。
でもね、お悩みの方さん。世のシングルファーザーの大多数は、遊ぶ事なんかできずに毎日暮らしていますよ。世のシングルマザーも、生きていく為に仕事もしっかりしています。「年齢が出やすい」のは否めませんが、植物と違って人間は「枯れていくさま」が一番美しいんじゃないでしょうかね。