はい、皆様こんにちは。「勝手にお悩み相談室」です。今回はtanokunの息子【ミスターT】が執筆いたします。
ネットでこんなお悩みを見かけました。
私の学校にはめちゃくちゃ頭のいい生徒とあまり頭のよくない生徒がいて、扱いに差があります。私は勉強が出来る方ではないので納得がいきません。
Yahoo!知恵袋より
最近は、多くの高校でこの「入学時の偏差値によってクラスを分ける」という方法を採用しています。
実際に私の通っていた高校でも「進学クラス」と『特進クラス』というクラス分けがされていました。
私は高校受験の時、進学クラスで推薦をとっていたのですが、親に「たいして勉強しなかったのに、楽をしすぎだ」という理由で特進クラスの普通受験というチャレンジを言い渡されました(;^_^A
そして、実際に受験をした結果、特進クラスにたまたま合格しました。
そんなわけで上位層の大学を目指すために特進クラスを狙ったわけではありません。
私は中学の時から料理人を目指して、卒業後は専門学校に進むことを決めていましたので、特進クラスの目的にはハマっていなかった事になります。
「進学クラス」と「特進クラス」の違い
「進学クラス」は高校を出たら一般的な大学に行ったり、専門学校や就職など様々な進学スタイルを選ぶことができるコースです。
「特進クラス」は上位層の大学への進学を目的として作られ、進学クラスとは授業のカリキュラムがそもそも違う、といった感じでした。
私がこの「学力によってクラスを分ける」というシステムを目の当たりにして思ったメリット、デメリットがいくつかあります。
「特進クラス」のメリット・デメリット
何事にもメリット・デメリットがあります。特進クラスのメリット・デメリットとはどのようなものか、説明します。
メリット①生徒のモチベーションが上がること
メリットはやはり「特進クラス」に在籍しているというプレッシャーと使命感で生徒のモチベーションが上がる事です。
受験前はクラスでもピリピリした空気が流れているので、その空間に1人でも「就職するから受験勉強をしない」というケースの人がいるとクラスの雰囲気が悪くなって、勉強のモチベーションにも影響が出るほど、モチベーションが張り詰めています(笑)
私は専門学校に進むことを始めから担任の先生に告げていたので、先生は私が勉強しなくなること、ひいてはクラスの雰囲気に影響が出ることを恐れて
「大学受験をして、受からないと専門学校にも進めない」
という謎の掟を私に示していました。
進学は自由意志なので、最後にはもちろんそんな掟は実際にはない、とタネ明かしをされましたが。
それくらい、上位層の大学に進学するということは至上命題でありました。
クラス全員が同じ目標に向かって進んでいるのでお互いに高め合う事が出来ていたと思います。
メリット②3年間クラス替えがない
特進クラスはたいてい学年に1クラスしかないので、3年間クラス替えがなく、自然とクラスの仲は深まっていきます。
体育祭や文化祭などの学校行事でも団結力が他のクラスよりもあったのはとてもいい事だと思いました。
デメリット①部活動が制限される
デメリットももちろんあります。部活動についてです。
特進クラスの授業カリキュラムには「7時間授業」というものが組み込まれていました。
この7時間授業は進学クラスにはないものだったので、放課後の部活動に参加するタイミングがどうしても特進クラスの方が遅れてしまう、というケースが発生します。
高校生にとっては部活動も学校生活において、またその後の人生においても非常に大事な部分なので、これはデメリットと言えるでしょう。
そして、入れる部活も制限されていました。私は硬式野球部に入部したかったのですが、硬式野球部は休みの日も拘束される事が多く、特進クラスのカリキュラムとは両立できないと担任の先生に言われ、硬式野球部に入部する事は出来ませんでした。
こうした事はどの学校の特進クラスにもあり得ることだと思います。
入学後に特進クラスに入る方法もあるが、良い事かどうかはわからない
私の高校では進学クラスの成績上位何名かは毎年学年が上がるタイミングで特進クラスに上がる事が出来ました。
ここまでなら良いのですが、特進クラスから進学クラスには下がる事ができないシステムになっていました。
そのため途中で目標が変わったり気持ちが切れてしまった人は周りの勉強ムードについていけなくなり、結果的に不登校だったり最悪の場合退学していったりする人もいました。
少数精鋭といえば聞こえはいいですが、実際は救済措置のない淘汰システムなのでこれは個人的には最悪でした。
ただこれは学校によって違うと思います。
また特進クラスはその高校の進学実績を作る役割を担っていたので、教師陣からのプレッシャーが凄かったです。
特に受験前、心が不安定になりやすい時期に圧をかけられるのは精神衛生上良くないな、と常に思っていました。
後は入学した後の勉強量によって学力に大幅な差が出る場合がほとんどだと思います。
ですから3年間という期間で、勉強した人としていない人ではかなりの学力差が出てしまうのは仕方のない事です。
クラスの中でも特に勉強ができるとされている人は予習や復習をかかさず、影の努力をしているはずです。
全然勉強してないのにテストの点はいい、というタイプの人もいないことはないですが、それはあくまでも一握りです。
私自身はそのタイプでは無かったので必死に勉強してやっと平均点が取れる程度でした(笑)
私の経験上ですが、学力の差が大幅にある人が同じ学校に通っている場合はクラス分けがなされていて、様々なカリキュラムにより調節されているのではないか、という事でした。
まとめ:他人のことは気にせず、自分の生活を充実させるのが1番!
お悩みの方は、学力差がある人が同じ学校に存在していて扱いが違う事に納得がいかない、との事でしたが、少子化の今は高校も生き残りに必死で、何かアピールポイントがないと受験生がやってこないという現状があります。
一番分かりやすいのが「有名大学への進学率」という事なのでしょう。
学校の看板を背負わされ、バイトもデートもせず勉強に励まざるを得ない生徒側も、それなりの大変さはあります。
ただ、お悩みの方も、学力上位に括られた生徒たちも、すべては自分が選択した結果です。
他人の待遇を気にするのではなく「自分がその環境の中でいかに楽しむ事ができるか」に注力した方がよほど充実した生活を送れるのではないでしょうか。
特進クラスでありながら大学に進学しなかった私としては、頭のいい人が違う待遇だったとしても、お悩みさんのペースで無理なく勉強し、部活やその他の学校行事を楽しんでほしいと思います!!!
【ライター:ミスターT】