国土交通省が2022年4月26日(火)、自動車の新たな地域名表示、いわゆる「ご当地ナンバー」と、地方版図柄入りナンバープレートの導入地域を新たに募集すると発表しました。
…前回のご当地ナンバーの募集は2017年度に実施、2020年5月から17地域で交付が開始されましたが、そのときより導入条件が大幅に緩和されています。というのも、軽自動車の保有台数が考慮されたからです。
Yahoo!ニュースより抜粋
何という事でしょう。私は「かわいい!かっこいい!ご当地ナンバー9選」を記事にしました。
見ていて楽しい「ご当地ナンバー」がなぜ増えていかないのか不思議に思っていました。
「導入条件」という縛りがあったんですねぇ。
今回は「ご当地ナンバーの導入条件」がどのように緩和されたのか、そして「ご当地ナンバーに変更したい!」という人へ「ご当地ナンバー 変更方法」を書いてみたいと思います。
ご当地ナンバーの導入条件は段階的に緩和
前回の「ご当地ナンバー募集」は2017年に行われましたが、そもそもの始まりは2006年でした。
というか、ご当地ナンバーって「募集」するんですねぇ。いつでも出来るものではないようです。
もともと自動車検査の出来る運輸支局・事務所の所在地がナンバーになっていた
ナンバーについて「何で練馬?」「何で八王子?」「何で習志野?」と思った事はありませんか?
地名の基準が分かっていなかったのですが「自動車検査を行った運輸支局・事務所の所在地」がナンバーになるのだそうです。
私は自分の住所が好きですが、我が町に運輸支局はない為、我が地名がナンバーになる日は来ないようです(笑)
2006年に初めての「ご当地ナンバー」が始まった
当初の導入条件は
- 経済や地域の特徴で他と違った一定のまとまりがある地域であること
- 複数の市町村の集合体であること
- その集合体での自動車登録台数が10万台を超えていること
- 同じ都道府県内の他の地域と人口や車の登録台数について差がつきすぎないこと
でした。イメージできるようでイメージしにくい基準ですね、一般人には。
2013年に第2弾を公募
当初の条件は変わらないものの、10地域(盛岡、平泉、郡山、前橋、越谷、川口、世田谷、杉並、春日井、奄美)のご当地ナンバーが認められました。
地域の振興という観点から複数の地域の集合体ではなく、単独の自治体でのご当地ナンバーが増えたのが特徴的です。
2017年の第3弾募集では、登録台数について条件が緩和
2006年の基準であった「自動車登録台数10万台超え」はマストではなくなりました。
10万台超えもしくは
- 地域内に複数の自治体があること
- 登録数がおおむね5万台を超えること
- 地域名表示が観光地の名称などでそこそこの知名度があること
に緩和されました。この緩和により17地域(知床、苫小牧、弘前、白河、市川、船橋、松戸、市原、板橋、江東、葛飾、上越、伊勢志摩、四日市、飛鳥、出雲、高松)
の申請が通過する事となりました。
出雲は出雲大社か…なるほど。松戸は…?松戸は………。とにかく、追加になりました(笑)
2022年の第4弾募集で条件は大幅緩和
そして今回の募集です。特徴は条件が更に緩和し「軽自動車の保有台数」が考慮されていることと「ご当地ナンバー廃止」も視野に入れていることです。
- 単独で申請の場合は登録車が10万台以上、または「登録車と軽自動車との合計が17万台以上」
- 複数市区町村で申請する場合には登録車が5万台以上、または「登録車と軽自動車との合計が8.5万台以上」
となりました。軽自動車は、従来の真っ黄色のナンバーを嫌がる人も多く、ご当地ナンバーに変えたい!と思う人が多いようです。
廃止できるご当地ナンバーは、新設したもの。ご当地ナンバー発足以前のものは不可
例えば、単独の自治体で取得したご当地ナンバーを廃止し、他の自治体と組みなおして再度申請する事はできるなど、新設のご当地ナンバーは柔軟性のある利用ができますが、古くからあるナンバーは廃止は出来ません。
なので「それまでのナンバーの地名が嫌だったけれど、いくつかの自治体が一緒になってご当地ナンバーになり、地名が変わったからご当地ナンバーにした。でも共同体を解消したから元の地名ナンバーになってしまった」という事は起こりうるわけです。
ご当地ナンバーへの変更方法
管轄の運輸局に、ご当地ナンバーへの変更に必要な書類と手数料を添えて申込をします。
ナンバーそのものは現在の数字で良いのであれば、必要な書類は「車検証」です。
手数料は中型でで7,000円~9,200円程度、大型で10,400円~15,500円程度です。
事前にネットで申請をしておき、運輸局ではご当地ナンバーのプレートを受け取る流れです。
新しいプレートを受け取ったら、自分でつけることになるので気を付けて下さい。
まとめ:ご当地ナンバーの変更方法を知って、車をもっと楽しもう!
ご当地ナンバーをよく見ると、特産物や観光名所など、うきうきするような可愛らしく楽しい図柄がいっぱいです。
このようなナンバーの車がたくさん走ったら、渋滞中のイライラも少し減るかも知れませんね。