【子供にとっての幸せ】父親と母親どちらと暮らす?

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はい、皆様こんにちは。「勝手にお悩み相談室」です。

今日も、ご本人と関係ないところで、勝手にお悩みを解決したいと思います。

ネットでこんな記事を見かけました。

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「子供には本当に母親が必要なの?」という疑問

離婚をして夫側が子供を引き取った方はいますか?

今離婚を考えていますが、「別れるなら子供は夫側が引き取ること(経済的に)」と両方の親から言われ困っています。子供はまだ1歳にもなっていません。

私たちの間では、子供は私が引き取ることで話しが終わっていましたが、いざ両方の親に離婚の話をしたところ上記の条件を出されました。

本当に子供には母親って必要なのでしょうか?それともまだ子供が小さいので、今私がいなくなっても夫の母を実の母親のように慕い成長していきますか?

夫が子供を引き取った方の意見や、その後の子供の様子なんかを教えて頂きたいです。

ちなみに私は離婚後に今住んでいる地域を出ていけと言われているので、夫が引き取ることになったら私は子供に会えなくなります。

Yahoo!知恵袋より

・・・なるほど。夫婦の間で話がついているのであれば、外野がとやかく言うものでもないとは思いますが、双方の両親が「夫側が引き取る」事をよしとしているのには、経済的な事以外にも、もしかしたら理由があるのかも知れません。

文面からするとお悩みさんには「是が非でも我が子を引き取り立派に育ててみせる」というような気概が感じられない上に「子供には母親って必要なのか?」というような疑問まで生じているようですから、双方の両親が「母親が引き取って大丈夫なのか?」と不安視するのも何だか頷けますね。

夫婦の間で話はついていても、お悩みさんに子供を引き取った後の仕事や育児に明確なビジョンがないのでしょう。もしかしたら、お悩みさんは今、専業主婦なのでしょうか。

親の離婚で犠牲になるのはいつだって子供です。それぞれの家庭に特徴がありますから、一概に「どちらかに引き取られた方が幸せだ」とは言えませんが「子供の輝ける未来により資する事が出来る方」に子供を託すのがベターでしょう。

今回は親が離婚となった場合、子供が「父親に託されたパターン」「母親に託されたパターン」を比較し、それぞれの良い面、悪い面を挙げてみたいと思います。お悩みさんの参考になれば幸いです。

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子供を引き取った場合に想定される出来事

子供が小さければ小さいほど、母親が引き取るパターンが多いです。

参照:H29年度 「離婚」の調停成立又は調停に代わる審判事件のうち未成年の子の処置をすべき件数 親権者別  全家庭裁判所より

子供には母親が必要であると、社会的には認識されています。しかし、母親側の不貞による離婚だったり、経済的な格差だったり、さまざまな理由で父親が子供を引き取る事はあります。

父親の子育てにありがちな事

父親は離婚前からも一家の大黒柱としてバリバリ仕事をしていたでしょうから、そのスタンスをすぐに変える事はなかなか難しいでしょう。母親のようにきめ細かく子供の面倒をみる事はかないません。

「子供が急に熱を出しても、翌朝に大事な会議が入っている」「保育園のお迎えに行かなくてはならないが打ち合わせが長引いてしまった」など、これまでの仕事を続けつつ、子供の為の時間をやりくりするのは至難の業です。

家事がおろそかになりがち

お迎えもままならない日には、食事の支度などに時間をかけてはいられないでしょう。子供をお風呂にも入れなければならないし、寝かしつけ、洗濯、洗い物などをワンオペで行わなければなりません。

これまで妻任せだった領域は父親にとって未知のものであり、手伝いなどとは比較にならないレベルの家事育児に、早々に音を上げてしまう父親も多いのではないでしょうか。育児は放棄できませんから、家事がおろそかになるのは容易に想像できます。

実家に頼りがち

そうなると、実家の両親にお迎えを頼んだり、食事の支度をお願いする事が増えてくるでしょう。この時、協力的な両親であれば問題ないのですが、実家の助けが得られない場合はかなり苦労する事になります。

お悩みさんの場合は双方の親が「父親側に子供を託すべき」と言っているからには、父親側の両親には協力を得られるという事でしょうか。調停で父親側が子供を引き取る際には、日常生活で苦慮するような局面で、実家などの協力が得られる事が父親の引き取る条件になる事もあります。

家に仕事を持ち込み、子供に目をかけてやれない

子供のお迎えで残業が出来ない為、家に仕事を持ち帰るようになる事もあるでしょう。子供が寝たら仕事をしようと思っても、そんな時に限って子供はなかなか寝ないもの。親が焦って寝かしつけようとするのを、子供は敏感に察知します。

「守ってもらわなければ生きていけない」子供は、守ってくれる人の纏う雰囲気にとても敏感です。いつもと父親の様子が違うのが分かると泣き止まなかったり、寝つきが悪かったり。早く仕事をしたくても、イライラして子供に当たったりしてはいけません。

遊びは母親よりダイナミックでスケールが大きい

私自身もいまだに記憶があります。小さい頃父親がしてくれた「肩車」や「飛行機」という名前の

  • 父親の足の裏に私のお腹を乗せて
  • 私の両手に父親の両手を合わせ
  • 父親が足を高低させると飛行機で飛んだようになる

という遊び。これがとても楽しかった。そして父親の手は大きかったなぁというスキンシップの記憶。こうした事は母親はなかなか出来ないので、父親ならではのダイナミックな遊びではないかと思います。

母親の子育てにありがちな事

母親が子供を引き取り育てるにあたり、最大の問題は何といっても「経済力」でしょう。子育てや家事そのものは、これまでと変わりないし、洗濯などは体の大きい夫の分がなくなりますし、洗い物だって1人分減ります。料理だって自分と子供の分だけなら随分と気楽です。保育園との関わりもこれまでと変わりありません。

ただ、公立の保育園以外は、母子家庭になっても保育料が下がらない事が考えられますので、転園の可能性はあります。

フルタイムで働くプレッシャーが大きい

これまでパートで働いていた場合でも、自分の収入だけで子供を育てるとなればフルタイムで働いたり、正社員の道を模索する事になるでしょう。

うまく仕事が見つかれば後は頑張るだけですが、子供がまだ年少の場合「突発的な病気などで会社を休むことが多いのではないか」という懸念から採用されにくい場合もあるかも知れません。

ですから採用されれば頑張って働こうと思うでしょうが、これが結構疲れます。生活を軌道に乗せる為、当初は気が張るものですが、無理をして体を壊したら本末転倒です。

他に頼る事ができない

家事育児はもともと行っていた為「自分がいっぱいいっぱいでも誰かに頼る事ができない」という可能性もあります。「自分たちの事情で離婚したのに誰かに甘えるのは無責任だ」と自分を追い込んでしまう母親もいるかも知れません。

そうしてSOSが出せないまま、追い込まれて心身の調子を崩してしまったり、子供にきちんと向き合えずストレスの矛先が子どもに向いたりするのは危険です。

家事や育児の手伝いをしてくれるサービスなども上手に利用して、出来るだけ楽をする事が大切です。楽をする事は罪ではありませんよ。

子供に対して負い目を感じる

これまでのように、多くの時間を子供に割く事ができなくなり、仕事での疲れもあいまって子供の存在が疎ましくなる事も正直あります。そしてそんな自分に落ち込み、子供に対して負い目を感じ、離婚した事を後悔する事もあるでしょう。

少々手抜きになる部分があるのは、子供の成長に何ら影響はないのですが、他の子供はきちんと育てられているのではないかと思うと、子供に申し訳ないような気分になってしまいます

参考:これが私の育てる道~子どもはわかってくれている~

子供はママを独り占め!子供との密な時間を過ごせる

子供にとって両親揃っていた方が、というより子供に目をかける人間が多いに越したことはないのですが、子供というのは驚くほど環境に順応性があります。そうするしか生きる術がないと言えばそれまでですが、ママしかいないのであれば、そうした環境に合わせて暮らしていこうとするものです。

考えようによっては、母と子しかいない密度の濃い毎日を過ごすことが出来るとも言えます。子供にとってはママが全て。ママにとっても子供が全て。夫がいるときとは違う関係性を築くことができます。

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まとめ:「父親と母親、どちらと暮らすのが幸せか」などと子供に考えさせることこそ不幸

父親のみで育てる場合、母親のみで育てる場合に想定される事を述べてみました。

離婚とは大人の勝手な事情で、子供から「両親揃った環境」を奪うという行為です。どんな理由があるにせよ、子供からそうした環境を奪って良い事にはなりません。やむを得ず離婚に至ったなら、子供に犠牲を払わせた分、親もどこかで犠牲を払う心構えが必要でしょう。

そう考えると、お悩みさんの「母親って本当に必要なの?」という疑問は、自分達の勝手で離婚に至り、子供が夫側に引き取られようとする事態に妥当性を見出すための「すり替え思考」と言えるのではないでしょうか。

「母親なんていらないんじゃないか」と思いながらこれまでずっと子育てをしてきたわけではないでしょう?子供にどれだけ母親が必要かなんて、お悩みさんが一番分かっているべき事ではないでしょうか。

「ママはあなたにとって本当に必要な存在?」なんて子供に聞けますか?


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